波紋:荒れ狂う波は魂の怒りと見て、これを龍巻のような形で表した。
海が波立つのは水神のしわざであり水神の怒りを鎮めるには、人柱をたてなくてはならない。
『古事記』には、夫の日本武尊が東征のとき、荒れる海を鎮めるために、弟橘妃が浦和海峡に入水したという話がある。波紋には「立つ波」と「丸波」の二種がある。
山紋:山の紋は、およそ三つにわかれる。第一は、実際の山の形をそのまま表した山紋、第二は、山を幾何学的に図案化した山形紋、第三は、山の字紋である。山を形であらわすのではなく、文字で書く。山の字紋もそれぞれ文字の形が違う、例えば「輪王寺山文字」「毘沙門堂山文字」などがある。
雪紋:雪の文様は少ない、それは古代人が雪の形をとらえることが出来なかったからであろう。雪紋は雪の結晶をアレンジしたもので、六角の形を基本とする
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