●文様紋=源氏香/字紋の一例
常夏(とこなつ)/藤の裏葉/総角(あげまき)/真木柱/薄雲/初音/絵合わせ/玉葛(たかかずら)/匂宮/浮き舟/関屋/明石/螢/須磨/行幸/夕顔/紅葉の賀/早蕨(さわらび)/空蝉/御法(みのり)/陰の松風/陰の野分/陰の幻/蔭の竹川/蔭の若菜/蔭の宿木/蔭の橋姫/蔭の胡蝶/蔭の紅梅/蔭の蜻蛉(かげのかげろう)/蔭の梅枝/蔭の鈴虫/蔭の少女/蔭の葵/蔭の柏木/蔭の若紫/蔭の夕霧/蔭の夢浮橋/蔭の花散里(かげのはなちるさと)蔭の花の宴/蔭の末摘花/蔭の朝顔/蔭の篝火(かげのかがりび)/蔭の藤袴(かげのふじはかま)/

丸に米の字/丸に鯛の鯛/丸に正の字/丸に八の字/丸に二つ弓の字/丸に川の字/丸に地抜き長の字鶴/丸に木の字/丸に月の字/丸に武の字/丸に林の字/丸に堂の字崩し/丸に山の字/丸に一の字角/丸に玉の字/丸に魚の字/丸に変わり福の字/丸に三中の字/丸にに三つ大の字/細輪に寿の字/細輪に本の字/細輪に森の字/細輪に太の字/巴の字丸/品の字丸/天の字崩し/吉の丸字/林の丸字/戸沢大和守/三つさの字丸/三つちの字丸/三つ大の字/本田定紋/木の字/大の字菱/中の字菱/小の字菱/陰小の字菱/

 
源氏香紋:香は仏教伝来とともに、中国から日本に伝えられた。やがて八世紀になって、遣唐使などの手によって香木ももたらされ、大いに広まった。

寺院で焚くだけでなく、部屋に焚きこめたり、着物に焚きしめたり、また、香をきく(かぐ)香合わせの遊びも流行した。
『枕草子』『源氏物語』『栄華物語』などには、その様子が描かれている。香合わせははじめのうちは二種類の練香の優劣を判じる単純な遊びだったが、しだいに香木なども用い、組香といって文学的な遊びにまで発展した。

なかでも最も親しまれた香合わせの一つが源氏香であった、これは、香をきく数名の客が、香元から出された香が同じ種類か別のものかを当てるあそびである。
それを五本の線で図示する。いつのころからか、風流人がこのしるしを五十四帖に当てはめ、夕顔、空蝉・・・などと名付けた。


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