輪紋/輪貫紋:輪紋も輪貫紋も、円形の輪の形をした紋である。
輪貫の場合は輪形を白などで染め抜いたもの。輪は後世になって、限られたスペースの中に紋をまとめるために多くは輪郭として用いられるようになった。
また、その輪にも変化を持たせてさまざまなものができた。この輪郭は、本家、分家の区別をする上からも必要であった。
ことに戦国時代以降、この輪紋は大いに流行した。
輪紋を輪の太さの順でいうと、厚輪、太輪、中太輪、丸輪、細輪、糸輪、毛輪となる。厚輪より一段と厚い輪は、蛇の目に似ているので「蛇の目輪」という。
また、輪を重ねた形で分けると、陰丸輪、二重輪、子持ち輪、三重輪などがあり、輪の種類では州浜輪、朧輪、梅輪、菊輪、柊輪、雪輪、唐草輪、源氏輪、雁木輪その他、バリエーション豊富である。
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